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リファラル採用

2020年3月2日

「リファラル採用」という言葉をご存知でしょうか?
リファラルというのは「紹介」とか「推薦」という意味で、人材募集をする際に社員の方に自分の友人や知人を紹介してもらう採用方法のことを言います。

親族や近親者を採用する縁故採用や、学校やサークルのOBを介して応募につなげるリクルーター制度といったものは以前からありましたが、このリファラル採用は主に中途採用者を対象としており、ある程度のスキルや適性、人間性などを社員を通して知ることができる為、採用する企業側はミスマッチが起こりにくく、また応募する求職者(転職者)も当該社員を通して具体的な業務内容や職場の実際の雰囲気などを知ることが出来る等、従来の制度とは異なります。

以下のようなメリットやデメリットがあります。

メリット デメリット
・採用企業と応募者が相互理解を深めた上での採用が可能になる
・転職市場に出てこない潜在求職者にアプローチができる
・採用コストを抑えることができる
・紹介した社員が、企業の求める人物像を理解していない場合や、採用者のスキル等を正しく認識できていなかった場合にミスマッチが生じる
・紹介した社員にインセンティブが発生する制度になっている場合、インセンティブ目当てで紹介をするケースも考えられる

 

また、紹介した社員に対して報奨金や手当のようなインセンティブを支払うケースが多いと思いますが、これには少し慎重になる必要があります。

職業安定法という法律で、労働者の募集を行う者に対して報酬を与えることは原則として禁止されておりますが、自社の社員が募集を行い、会社がその紹介してくれた社員に対して賃金というかたちで紹介報酬を支払うことは例外的に認められています。

この場合には、以下の2点に留意する必要があります。
① 就業規則(又は給与規程)にインセンティブに関する規定を追加し、支給額や支給条件を明確にする必要があります
② インセンティブの金額は高額にしすぎない
(あまり高額にすると、職業紹介事業という「業として」行っているように判断されてしまうリスクがある)

 

 

 

 

 

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